呂律と法律

何々風というのには厄介な

問題が絡んでくる。

法律だ。

 

かわいい系の歌い方は

多分もとをたどると

アニメの声優の声から

影響を受けているんじゃないか

と思う。

 

これはなぜネコの泣き声が

ニャーになったのかはっきりしない

ような話に似ていると思う。

つまり想像するしかない。

 

おそらくかわいいアニメのキャラが

いてその声はかわいいキャラと

合わさってその声はかわいい声だと

いう認識が広まったのではないかという

想像だ。

 

そして歌手がそのかわいいイメージを

活用して歌って上手く行ったとする。

そしてその声を誇張し萌え声になった

かもしれない。

 

ここまではお互い助け合っていい話し

のようだがその後に困った事になる。

もし他の歌手が同じようにかわいい声

で歌うとどうなるか。

 

パクったと言われるだろう。

かわいい声のイメージは

その歌手が作ったわけではないと

思う。すでにイメージが出来上がって

いたとすればすでに日本全体で

共有していたはずだ。

 

歌手はその共有した印象をもとに

歌ったと想像出来る。

しかし次に他の歌手が同じ事を

した場合、法的に問題になる。

確か数年間は真似出来ないという

内容だったと思う。

 

日本全体で共有していたはずのものが、

違う方法で利用された場合、

パクったと言われるし法的にも

無断使用になってしまう。

 

ネコがニャーと泣き始めたのは

昔からなので法的にもなんの

問題も無いし日本全土でバラバラだと

都合が悪すぎる。

 

無断使用が許可されるのは

数年後なのでネコがニャーと鳴くのは

問題無いが、新しい歌い方をして

上手く行った場合、無断使用が

許されるのは数年後になってしまうのだ。

 

上手く行ったという事はその印象は

既に日本全体で既に共有して

いたはずだ。でなければそういう印象を

その通りの印象として受け手は認識

出来ないだろう。

 

しかしその印象を歌手が活用すると

その歌手にとって有利になるように

法律で守られる事になる。

その人の努力や発想を保護する為だ。

 

確かに考えた努力や発想を保護する

事も重要だ。しかしそれによって

狭い業界はより狭くなる事になる。

難しい問題だが、今の音楽業界に

とっては中小潰しの

足かせになると思う。